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とある飛空士への恋歌

タイトル:とある飛空士への恋歌(小説:ガガガ文庫)
作者  :いぬむらころく:犬村小六
絵師  :森沢晴行
デザイン:?
編集  :?

前作「とある飛空士への追憶」が綺麗に終わっていたために、続編と聞いてから「まさかあの話をそのまま続けないよな?」と少しだけ不安だったのですが……。

前作の世界観は引き継いでいるものの、登場人物は一新されています。また世界観自体もわかりやすいのでいきなりこの巻から読み始めても無問題です(傑作なのでできれば前作も読破して欲しいところですが)。
今度は、深い闇を抱えながら飛空士を目指す一人の少年の物語であり、ボーイミーツガールです。とはいっても初々しい恋模様と空を飛ぶ気持ちよさは健在で、おすすめです。

皇家に搾取され続けた民衆が蜂起し、革命によって王家はが打倒されるという、激動の時代を背景に、順風満帆な人生を狂わされてしまった少年・カルエル。
気のいい育ての親に引き取られたことがきっかけで、飛空士を目指すことに……。

ネタバレを避けるため、肝心な部分のストーリーはごっそり端折りましたが、実際に読み始めると、空を翔ける豊かな情景描写に引き込まれることのは間違いないでしょう。またストーリー展開も、先が気になって気になって仕方がない非常に上手い仕込み方がされています。なおこの巻は明らかに続く形で終わっているので、しばらくは楽しませてもらえるのかも?


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from monumenta librorum on 土曜, 2009/09/12 - 14:08

『とある飛空士への追憶』と同じ世界らしき所が舞台の航空物のファンタジー。今度は革命で全てを失った元皇子が主人公になっている。今度は、空飛ぶ島で、冒険に出る話だが、基本的...