名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

“文学少女”と神に臨む作家 上

タイトル:“文学少女”と神に臨む作家 上(小説:ファミ通文庫)
作者  :のむらみづき:野村美月
絵師  :竹岡美穂
デザイン:?
編集  :?

毎回、有名な文学作品とストーリー展開に接点を持たせつつ展開する文学少女シリーズ。
いよいよ物語も大詰め、物語上今まで全く明かされなかった遠子先輩の秘密に迫っていくことになる……んですが。
なにせ上巻なのでどこまでキャラが真実語ってるかわかんないけど、揃いも揃って病んでる……

病んでるとは言いましたが、そもそも文学少女シリーズではみんな内面はなにかしら傷持ちである人ばかりなので、それ自体は驚くに値しません。
やっぱり流人くんでしょう。
ただの軽薄へらへら男と言い切るにしてはどっか危うい部分があったけど、まさかここまでとは。
ヤンデレにふさわしいですね。
ヤンデレが多い、このシリーズの並み居る強豪を押しのけて一躍トップに躍り出た感じ。嬉しくはないけど。
いやもう読んでるだけで胃に来るような感じでした(汗
下巻で盛大なちゃぶ台返しが来る気がしてしょうがないので、まだまだ物語の帰結が読み切れませんが大団円で終わるといいですねえ。

それにしてもななせのかわいさは異常。
デレモードに突入して、その健気さときたら殺人級ですよ! あんたには負けた!


この作品の名台詞

「読者は、作家を裏切るのよ」
「読者の喜ぶ顔が見たいと思って書いても、勝手な要求ばかりする。こちらの想いが伝わらない。勝手に憧れて、勝手に失望して、勝手に憎悪する。ある日突然、手のひらを返したように冷淡になる。そのうち忘れてしまう。そうして、別の作家を見つけるのよ」
「読者は、作家が苦しんでいることなんか、知らないわ。そんなこと、本を読む側にしてみたらどうでもいいことだもの。作家が、読者の個人的な事情なんて気にしないように……」

→解説


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