名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

火目の巫女 (巻ノ3)

タイトル:火目の巫女 (巻ノ3)(小説:電撃文庫)
作者  :すぎいひかる:杉井光
絵師  :かわぎしけいたろう
デザイン:?
編集  :?

伊月に「ばか」って言われたい>バカ

正直1巻はあんまりにも救いのない話で、この先どうするんだ?と思っていたら中の人の心境の変化か、はたまた編集さんによって軌道修正が行われたのかだいぶ前向きな話になって読んでて安心感が出てきました。いや、そうはいっても人死にはそれなりにあるんですけどね?
というわけで純和風伝奇第三弾です。
国を守る火目の巫女たち、そして徐々に明かされていく護国の実体とは……。

主人公である伊月が、いつの間にかお姉さん役になっていて、相変わらず苦悩しながらも前に進み、さらには技術の方も格段にレベルアップしていて、精神的にも強さがみられるようになったりと、いろいろ見るべき点は多いですね。それにしても伊月はもてまくりです、いろいろと。


この作品の名台詞

――今、わかった。
――これが、わたしの敵だ。

――化生(けしょう)でもない、長谷部の家でもない。火之神でもない。
――ここにある、くそったれな現実が、わたしの戦う相手だ。

――だから、
――目を、そらすな。

→解説


「そんなことしてみろ、わたしは、あなたを」
「……殺す、か?
お前様の手で死ねるなら、わしは、嬉しいぞ」
「ばか」
「絶対に。絶対にそんなことさせない」
「いつか、絶対に『死にたくない』って言わせてやる。憶えてろ、ばか!」

→解説


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