名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

楽聖少女

タイトル:楽聖少女(小説:電撃文庫)
作者  :すぎいひかる:杉井光
絵師  :岸田メル
デザイン:?
編集  :?

まずはじめに。
この作品は単体できちんと楽しめる作品ですが、共に音楽という題材を扱っていてテーマとしてもかぶる部分があるので、作者の完結作品である 「さよならピアノソナタ」を読んだ方がよりおもしろく読めます。もし未読の方がいたら、これを読み終わって「おもしろかった!」と思った後でも構わないので目を通されることをオススメします。

で。設定がかっとばしてます。
もしできるなら、音楽がらみの話というくらいで余計な前知識はいれず読んだ方がおもしろいかもしれません。自分は一切事前知識なしに読んだので、唖然としつつ楽しみましたよ!

では以降、序盤の紹介するので目を通すかどうかは各自ご判断を。






高二の夏休みで嵐の日の図書室で出会った悪魔メフィストフェレスによって、異世界へと連れ去られた少年・ユキ。
そこで彼は別人として生活を送ることになる……大作家ゲーテとして。どうやらユキが連れていかれたその世界は、細部が微妙に違うが200年前のウィーンらしい。ゲーテとしての記憶を持ったまま、若返った状態のユキはその世界でゲーテとして執筆活動をしつつ、元の世界へと戻る方法を模索し、そんな中、一人の天才少女と出会うことになる。その少女とは……

一種の歴史ifものですね。それも音楽もの。
さらにすごいのは、中盤以降でまさかの展開を……なんだそりゃあああ!(褒め言葉)
土台となっている世界が世界だけに、いつもの杉井作品らしい内省的な主人公でも気になりませんでした。この設定はいいなあ。これは売れれば続く……んですかね? 世界観が気に入ったのでぜひまた読みたいものですが。
イラストのシンクロ率は非常に高いです。時代とも合ってますね。


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from monumenta librorum on 木曜, 2012/08/09 - 13:53

高校生の主人公が悪魔の手により、二百年前のウィーンに飛ばされたが、そこは史実とはかなり異なる世界であるだけでなく、ゲーテに成り代わり、執筆させられることになるという話。...

from Cherryh's blog annex on 火曜, 2012/06/05 - 18:01

楽聖少女 (電撃文庫)作者: 杉井 光出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス発売日: 2012/05/10メディア: 文庫 杉井光の新作、有名な「さよならピアノソナタ」に連なる作品らしく、私...