名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

“末摘花" ヒカルが地球にいたころ……(5)

タイトル:“末摘花" ヒカルが地球にいたころ……(5) (小説:ファミ通文庫)
作者  :のむらみづき:野村美月
絵師  :竹岡美穂
デザイン:?
編集  :?

なお、ドラマCDなどのついた 特装版も同時発売されてます。資金に余裕があるなら断然そっちを選択すべき。そちらは別表紙です。リンク先に紹介してあります。

学園一の美少年の幽霊にとりつかれてしまった少年が、彼を成仏させるため、様々な少女たちの悩みを解決して行くことになる時に甘く、時に切ない恋愛模様。

今回は舞台がおもしろいですね。基本は一軒の喫茶店。
そこで、様々な人間ドラマが紡がれていきます。
そしていよいもって帆夏のツンデレは神がかってきました。

今度のヒカルの言う相手は、ネット上でのみ親交があって、素顔や住所といった相手のことをなにひとつ知らない少女・サフラン。
相手の素性はわからないが、とにかく喫茶店で会う約束になっているというので向かってみると、肝心のサフランは名乗りでてこず、代わりに葵や朝衣、果ては帆夏などにまで遭遇。彼女たちのあれこれに巻き込まれサフランとはなかなか出会えない。
本当にこの中にサフランはいるのか?

一応サフランがヒロインですが、むしろ葵や帆夏などにスポットは当たっている感じです。
葵は奥ゆかしいかわいさですが、帆夏のツンデレぶりはもうなんというかやばいという他ありませんね。ツンデレがあまりにも一般化した結果、ありきたりなツンデレだとも魅力をあまり感じられないんですが、野村美月作品のツンデレキャラは、その裏に隠された乙女な部分をしっかりと描写できているからこそ、デレの部分がきっちり輝くのでしょう。あの浮き沈みっぷりもよし。ポジション的には負け組になるかならないか、かなり微妙な立ち位置にいると思うんですが、帆夏さんにはぜひとも!是光と幸せになってもらいたい!

東条家での揉め事があることを匂わせているので、お家騒動が焦点になっていくのか?


この作品の名台詞

「つ、月夜子先輩。教えてください。どうしたら、好きな人の前で、ドキドキしないでいられますか」
「どうしたら、赤城の前で、いつものあたしでいられますか」

→解説


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