名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

過去ログ

08/05/16 - の記事

されど罪人は竜と踊る 1 ~Dances with the Dragons~

タイトル:されど罪人は竜と踊る 1 ~Dances with the Dragons~(小説:ガガガ文庫)
作者  :あさいらぼ:浅井ラボ
絵師  :宮城
デザイン:?
編集  :?

(文案整理中)

リバース・ブラッド 2

タイトル:リバース・ブラッド 2(小説:ガガガ文庫)
作者  :いちやなぎなぎ:一柳凪
絵師  :ヤス
デザイン:?
編集  :?

(文案整理中)

GS美神 極楽大作戦!! ~水迷宮の少女~

タイトル:GS美神 極楽大作戦!! ~水迷宮の少女~(小説:ガガガ文庫)
作者  :まついあや:松井亜弥
絵師  :しいなたかし:椎名高志
デザイン:?
編集  :?

(文案整理中)

08/05/15 - の記事

本日の名台詞

「……び、美人が三日で飽きられるのなら……私のような学園ナンバーワンのスーパー美人は、八雲にたったの三秒で飽きられてしまうということかっ!? 私は……美しすぎて、八雲をボロボロに疲労困憊させてしまっていたのではなかろうかっ……ならば、八雲が縁日のひよこみたいに愛らしい市古さんに惹かれる理由も納得いくっ……癒しだ、癒しを求めているのだっ」


タイトル:ライトノベルの楽しい書き方 2(小説:GA文庫)
作者  :ほんだとおる:本田透
絵師  :桐野霞
デザイン:?
編集  :?
キャラ :流鏑馬剣 (76 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

デビューしたての戦闘力最強の美少女ライトノベル作家、流鏑馬剣。
その性格はツンデレというか激しくねじれてると思いますええ。

それでは台詞解説。
……自信があるのかないのかどっちなんでしょうこの人は(笑)

ライトノベルの楽しい書き方 2

タイトル:ライトノベルの楽しい書き方 2(小説:GA文庫)
作者  :ほんだとおる:本田透
絵師  :桐野霞
デザイン:?
編集  :?

この上ない美人の上に武術の達人でだけど、目つきが怖すぎるので普段は誰も近寄らず遠巻きに見守るのみ。
その上本人も美人であることは大いに自覚しておきながら、かわいいとは思ってない……などというねじくれた性格の少女・流鏑馬剣。
見た目はクールでゴージャスなのに、実はファンシー大好きでベタ甘な内容のライトノベル作家としてデビューしたばかり。ただしそのことは暫定彼氏の与八雲以外には秘密なのです。
ガチガチにベタな設定・展開で送るラブコメですが、それでもおもしろいものはおもしろいのですええ。

08/05/14 - の記事

予告:バカテス人気投票開催します。

ファミ通文庫の好評シリーズ「バカとテストと召喚獣」。急遽、これの人気投票を開催することに。
投票ルールなども固まり、一応週明け開始を目標として動き出しました。
詳細については、あえてこれ以上語りませんが開催をお楽しみに。

本日の名台詞

「俺のために怒ってくれたのなら……そう。ありがとうな」


タイトル:狼と香辛料 8(小説:電撃文庫)
作者  :はせくらいすな:支倉凍砂
絵師  :あやくらじゅう:文倉十
デザイン:?
編集  :?
キャラ :ロレンス (28 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

説明省略ー。
さっそく解説に。

エーブと舌戦を繰り広げた……というよりはもう一方的に怒ってみせたホロ。でもそれは素直には認めないけどロレンスのため。
お互い素直じゃないながらもその辺の事情はよーくわかっていて、今回は口に出してきちんと感謝の気持ちを伝えるのでありました。あーほんと、このカップルみてるとただのベタ甘では到底真似できない、緊張感を常に保ちつつもけど信頼感は常にある、という張りつめた感覚が心地よいです。

狼と香辛料 8

タイトル:狼と香辛料 8(小説:電撃文庫)
作者  :はせくらいすな:支倉凍砂
絵師  :あやくらじゅう:文倉十
デザイン:?
編集  :?

全部脱がれるよりも、背中だけ見せられる方が破壊力が高いんだぜ?>70Pの挿絵で撃沈された

ファンタジー小説でありながら、経済という要素を前面に押し立て一歩間違うと破産もあり得る状況の中で、手に汗握る様々な商売の駆け引き、そして昔には神として奉られていた狼の化身・ホロとの複雑怪奇な思惑の絡んだ会話など、様々な魅力の詰まったシリーズです。
が、それはそれとして。

やっぱりいいように手玉にとられるロレンスさん、ファイト。

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 5

タイトル:嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 5(小説:電撃文庫)
作者  :いるまひとま:入間人間
絵師  :左
デザイン:?
編集  :?

ヤンデレヒロインのまーちゃんと、ただの戯れ言主義者に見えてその実まーちゃんよりももっと壊れてるんじゃないかというみーくん。
そんな二人の周りから見ると異常な日常を描くヤンデレ小説……なんですが。
この4,5巻はすっかり主旨が変わってミステリと化してます(まーその内容はちっとばかしアレですが)。まーちゃんの影の薄いこと薄いこと!

2008年5月 の新刊情報 GA文庫

今月の中で1冊挙げるなら「ライトノベルの楽しい書き方2」でしょう。
1巻は作りそのものはベタだけどなかなか愉快でした。……ハウツー本じゃなくて小説ですよ?

EX! 5 織田兄第
神曲奏界ポリフォニカ レオン・ザ・レザレクター2 大迫純一
ライトノベルの楽しい書き方2 本田透
パラレルまりなーず 木野鋼一
シャムロック the PrivateEye 沢上水也

神曲奏界ポリフォニカ レオン・ザ・レザレクター 2

タイトル:神曲奏界ポリフォニカ レオン・ザ・レザレクター 2(小説:GA文庫)
作者  :おおさこじゅんいち:大迫純一
絵師  :忍青龍
デザイン:?
編集  :?

(文案整理中)

08/05/13 - の記事

本日の名台詞

「お主はすごいのだ! 世の男どもをすべて合わせてもお主には及ばん! 妾は来る日も来る日もお主のことを考えて剣を振っているというのに、お主にそんな平気な顔をされたらこれ以上どうすればいいのだ!」


タイトル:龍盤七朝DRAGONBUSTER 1(小説:電撃文庫)
作者  :あきやまみずひと:秋山瑞人
絵師  :藤城陽
デザイン:?
編集  :?
キャラ :月華(ベルカ) (258 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

中華風世界での武侠もの。
(ついったーで、この作品には「侠」:信念に従って正義ために行動するという部分がないので、武侠ものではないのでは?という指摘あり。確かに指摘の通りです……が、たぶんそう言った方が「中華風ボーイミーツガール」というよりも作品イメージが伝わる気がするのであえて訂正はしないことにします)

それでは台詞解説。
運命の邂逅の日に涼狐(ジャンゴ)に桁違いの強さを見せつけられて以来、ずっとそれが心に残っている月華。
なのに当の本人は強さに無自覚というか誇りを持っていないように見えるのがじれったく一席ぶってしまったのでした。うーん、まるで恋の告白。本人に自覚はないみたいですが。

烙印の紋章―たそがれの星に竜は吠える

タイトル:烙印の紋章―たそがれの星に竜は吠える(小説:電撃文庫)
作者  :すぎはらとものり:杉原智則
絵師  :3
デザイン:?
編集  :?

十年に渡り戦いを続けてきたメフィウスとガーベラは王族同士の婚姻で和平への道をとることに。
そこでうつけ者と評判の皇子のもとに嫁ぐことになったガーベラの姫・ビリーナ。
しかしその皇子の正体は、すご腕の剣闘士だが、メフィウスの皇子と顔が瓜二つだったことから身代わり皇子を務めることになったオルバだった……。
ファンタジーの世界では王道とも言える身代わり皇子の物語です。
この手の話はいつ読んでもわくわくしますね。

いつか、こいまち!

タイトル:いつか、こいまち!(小説:電撃文庫)
作者  :はせがわまさし:長谷川昌史
絵師  :作々
デザイン:?
編集  :?

親の都合で田舎に越してきた真哉。
恋心に干渉できるちょっと不器用だけど前向きな、修行中の恋神・甘楽さんと関わることになって……。
でもなかなか転校初日から気になる高嶺の花・樒莉奈との距離は縮まらず。

ぬるーい、ほのぼの系のラブコメです。

08/05/12 - の記事

ウェスタディアの双星 2 幸運の女神 (?) 降臨の章

タイトル:ウェスタディアの双星 2 幸運の女神 (?) 降臨の章(小説:電撃文庫)
作者  :おがわまさたけ:小河正岳
絵師  :平野克幸
デザイン:?
編集  :?

国を守るべき貴族達がこぞって見捨てようとし、ウェスタディア共和国滅亡の危機に、今まで全く無名の文官&元英雄なのに素行が悪くて冷や飯を食わされていた二人の天才が国を守るために立ち上がるという、宇宙を舞台にした戦いの記録。
宇宙で艦隊戦をやっているくらいなのでジャンルとしてはSFですが、専らキャラクターを描くことに重点が置かれているので『ややこしい設定には興味ない』人も楽しんでもらえる作りになってます。
銀河英雄伝説スキーならけっこう高い確率で気に入ってもらえるんじゃないかと。

08/05/11 - の記事

龍盤七朝DRAGONBUSTER 1

タイトル:龍盤七朝DRAGONBUSTER 1(小説:電撃文庫)
作者  :あきやまみずひと:秋山瑞人
絵師  :藤城陽
デザイン:?
編集  :?

秋山瑞人久々の新作。中華風世界で武侠ものです。
高い筆力で描写される燃える物語をお求めの方はぜひ。

国の底辺層”言愚”の民・涼狐(ジャンゴ)と、第十八皇女の月華(ベルカ)。
身分の全く異なる二人が、運命の邂逅を果たすことで物語は回り始めます。(以下ネタバレに極力配慮)

08/05/10 - の記事

本日の名台詞

「美琴ー、ついでに庭の草刈りやってくれよ」
「えー。ブラシじゃ草刈れないんだけど」
「俺のクサナギ貸してやるよ。よく切れるぞ。ただし、抜けたらだけどな」
「……ドリアンに顔突っ込めばいいのに」


タイトル:藤堂家はカミガカリ 2(小説:電撃文庫)
作者  :たかとおひょうすけ:高遠豹介
絵師  :油谷秀和
デザイン:?
編集  :?
キャラ :建代神一郎&天霧美琴 (72 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

独特の抜けた感じと切ない部分が両立しているのが持ち味の神話をちょっとだけ下敷きにした現代ファンタジー。

それでは台詞解説。
この二人の掛け合いがなんといってもこのシリーズでは不可欠ですが、そんな会話からの一シーン。
働きが足りない美琴に対して、労働を要求。そもそも、いくら武器がブラシだからって、草刈りができるとかいう問題ではない上に、クサナギはおいそれと抜ける剣ではないのでした。最後のは秀逸。

藤堂家はカミガカリ 2

タイトル:藤堂家はカミガカリ 2(小説:電撃文庫)
作者  :たかとおひょうすけ:高遠豹介
絵師  :油谷秀和
デザイン:?
編集  :?

ハテシナという世界からやってきた二人組、神一郎と美琴。
少々わけありで、中学生の双子二人だけで暮らしていた藤堂家に居候することになった二人の日常と非日常を描いた現代伝奇ストーリー。
独特のちょっと力が抜けた、それでいてテンポのいい文章が持ち味です。

タロットの御主人様。 4

タイトル:タロットの御主人様。 4(小説:電撃文庫)
作者  :ななえひろたか:七飯宏隆
絵師  :YUKIRIN
デザイン:?
編集  :?

世界の運命を変えるくらい強力な力を秘めたタロットカードの封印をうっかり解いてしまった、占術宗家の跡取りだけど無能者との烙印を押されている少年・秋人。
カードは各地に散らばって人に憑いてしまい、カードを再封印する方法は憑かれた相手の刻印へのキス。
カードの能力を解放するのもやっぱりキス。

このように、ある意味非常にわかりやすい設定でお送りする現代ファンタジーです。
この設定を見れば言うまでもないと思いますが、当然のようにラブコメ満載。

08/05/09 - の記事

本日の名台詞

「お前が明日死ぬのなら僕の命は明日まででいい――お前が今日を生きていてくれるなら、僕もまた今日を生きていこう」


タイトル:傷物語(小説:講談社BOX)
作者  :にしおいしん:西尾維新
絵師  :VOFAN
デザイン:?
編集  :?
キャラ :阿良々木暦 (355 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

化物語に比較して、戯れ言分は下がったけどストーリー性はアップ!
私は講談社BOXはぼったくりだと公言してはばかりませんが、それでもこのシリーズには投資する価値ありと言い切りますよ~。

それでは台詞解説。
いろいろ理由あって、一蓮托生と呼べるだけの強い繋がりを持つ相手への語りかけ。
一体感が強く出てきますね。

傷物語

タイトル:傷物語(小説:講談社BOX)
作者  :にしおいしん:西尾維新
絵師  :VOFAN
デザイン:?
編集  :?

上下巻に渡って延々掛け合い漫才が繰り広げられるような感覚の物語、化物語
傷物語は、その化物語の語り手である少年・阿良々木暦が、高校三年になる春休みの時点の物語。
今度は、阿良々木が主人公です。
あの嵐のような戯れ言の連射はかなりおとなしくなりましたが、その分ストーリー性はアップしてます。
化物語という存在を抜きにしては語れないことを前提に、おすすめ。

ドラゴンクライシス! ローズの覚醒

タイトル:ドラゴンクライシス! ローズの覚醒(小説:スーパーダッシュ文庫)
作者  :きざきかや:城崎火也
絵師  :亜方逸樹
デザイン:?
編集  :?

少女形態を取っているが、その正体はレッド・ドラゴンの子供であるローズと、レベル10の遺物使いとして認定されてしまった高校生の少年・如月竜司。
遺物絡みでの事件に巻き込まれつつ対処していく、現代を舞台にした魔法ファンタジー……いや待て。
どっちかというとハーレム系?のラブコメですね。
今回は敵が「こいつは強敵か!」と思った割にはそうでもなかったです。

どっちかというと大物なはずだけど、行動が微妙に安かった……
しかし竜司は気が付けば4人の少女に囲まれる結構なご身分になってますね(笑)
ローズがだんだん成長してきているので、甘えてベタベタしている図もだんだん洒落にならなくなってきました。
その代わり夜の幼女愛好家はがっかりかもしれません。
なんかもうこの文章脱線しまくってますが、気にしない方向で。

地を駆ける虹3

タイトル:地を駆ける虹3(小説:MF文庫J)
作者  :なないれんいち:七位連一
絵師  :光崎瑠衣
デザイン:?
編集  :?

1巻当初、中二病としか言いようのない主人公(内訳:努力はしないけど、他人に実力が追い抜かれていくのはコンプレックス感じまくり)は、その報いを受けて散々悲惨な目に遭う救いがたいストーリー……だったんですが。
なんかこう……すごく、普通です。

08/05/08 - の記事

本日の名台詞

「尻尾が犬を振る、だ。お前の都市、お前の国を守れ、戦いの犬(ウォー・ドッグ)」


タイトル:オイレンシュピーゲル肆 WagTheDog(小説:スニーカー文庫)
作者  :うぶかたとう:冲方丁
絵師  :白亜右月
デザイン:?
編集  :?
キャラ :パトリック (424 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

燃えるSF!>紹介短っ 足らない人は書影クリックで。

それでは台詞解説。
これはたとえ話で、尻尾というのは末端の自分たちのこと、犬は大きな国家とか機関といった存在。
本来、取るに足りない存在で言いように機関にもて遊ばれるしかないはずの一個人でも、無視できない情報を積み上げていくことで国家の行き先さえ左右できるようになる……そんな感じの前フリがあります(くわしくは本編参照)。涼月という少女を一人の対等な戦士と認めた上での発言です。うーん、やっぱり戦う男がかっこよく描かれますねえこのシリーズは。

いちばんうしろの大魔王ACT2

タイトル:いちばんうしろの大魔王ACT2(小説:HJ文庫)
作者  :みずきしょうたろう:水城正太郎
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?

本質は正義で善良なのに、入学早々「将来魔王になる」と予言されてしまい、以来やることなすこと裏目に出てしまう少年・阿久斗。
学園魔法ファンタジーにして、ハーレム系。よく脱げてしまう(笑)ラブコメがご所望ならおすすめです。
挿絵も豊富で、そういう意味でも幸せ。

08/05/07 - の記事

2008年4月の傑作ライトノベルピックアップ

2008年4月発売のライトノベルの中から、個人的に特におもしろかったものをピックアップして紹介(先月分はこちら
完全に読み切れていないので、後からこれらに匹敵する作品が出てきたら改めて紹介します。

単発&新作&マイナー優先。正直今月は圧倒的に続きものの方が強かったんですが、涙を呑んで続き物は厳選しました。
詳細な感想・名台詞については書影をクリックしてください。
明確な順位付はしていませんが、上の方のものをよりおすすめとしています。


L 詐欺師フラットランドのおそらくは華麗なる伝説
顔の良さと口先のうまさだけが取り柄の詐欺師バーンの運命の出会い。
強い者には媚びへつらい利用するのが信条の男が、初めて本当に恋をして、なけなしの勇気を振り絞ります。

2008年5月 の新刊情報 電撃文庫

今月の注目は2作。
ダブルブリッド完結編!!と、秋山瑞人の新作。ほんとに出てるんですよね?これ(爆)

メグとセロン II 三三〇五年の夏休み 〈下〉 時雨沢恵一
狼と香辛料 VIII 対立の町 〈上〉 支倉凍砂
嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん5 欲望の主柱は絆 入間人間
ラッキーチャンス!3 有沢まみず
龍盤七朝 DRAGONBUSTER 01 秋山瑞人
ダブルブリッド X 中村恵里加
タロットの御主人様。 (4) 七飯宏隆

本日の名台詞

「読者は、作家を裏切るのよ」
「読者の喜ぶ顔が見たいと思って書いても、勝手な要求ばかりする。こちらの想いが伝わらない。勝手に憧れて、勝手に失望して、勝手に憎悪する。ある日突然、手のひらを返したように冷淡になる。そのうち忘れてしまう。そうして、別の作家を見つけるのよ」
「読者は、作家が苦しんでいることなんか、知らないわ。そんなこと、本を読む側にしてみたらどうでもいいことだもの。作家が、読者の個人的な事情なんて気にしないように……」


タイトル:“文学少女”と神に臨む作家 上(小説:ファミ通文庫)
作者  :のむらみづき:野村美月
絵師  :竹岡美穂
デザイン:?
編集  :?
キャラ :朝倉美羽 (246 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

毎度名作文学をとっかかりにしつつ、人の心の闇と優しさの両面を鋭く描写する文学少女シリーズ。
いよいよ大詰めを迎えてます。

それでは台詞解説。
井上ミウが書くのをやめてしまったことにも連なる「裏切り」についての話。
いやなんというかこう……とても他人事とは思えないので取り上げました。いろいろ心しないといけないですね本当に。

“文学少女”と神に臨む作家 上

タイトル:“文学少女”と神に臨む作家 上(小説:ファミ通文庫)
作者  :のむらみづき:野村美月
絵師  :竹岡美穂
デザイン:?
編集  :?

毎回、有名な文学作品とストーリー展開に接点を持たせつつ展開する文学少女シリーズ。
いよいよ物語も大詰め、物語上今まで全く明かされなかった遠子先輩の秘密に迫っていくことになる……んですが。
なにせ上巻なのでどこまでキャラが真実語ってるかわかんないけど、揃いも揃って病んでる……

イマジン秘蹟 3. WORLD'S

タイトル:イマジン秘蹟 3. WORLD'S(小説:スニーカー文庫)
作者  :ほんだとおる:本田透
絵師  :あやくらじゅう:文倉十
デザイン:?
編集  :?

ものすごく話を単純化すると、学園内の異端である「魔女」を狩る組織・イマジンの活躍を描いたファンタジー。
物語としては学園だけで物語が展開する閉じた世界。登場キャラがどこまで真実を語っているのかわからないので信用度がイマイチなんですが、メタ構造になってるっぽいです。
誰かの物語として世界が動く、みたいな。
……などというもっともらしいことを書いておいて、今回の目玉は魔法少女セクスィーミサ(カラー挿絵あり)で決まりでしょう。
大道寺光紗にいったいなにが!?