名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

過去ログ

07/05/18 - の記事

ファルティマの夜想曲 恋するカレン

タイトル:ファルティマの夜想曲 恋するカレン(小説:B's-LOG文庫)
作者  :はやまとおる:葉山透
絵師  :増田メグミ
デザイン:?
編集  :?

(文案整理中)

07/05/17 - の記事

本日の名台詞

「ねえ紀見香さん。貴方が望んでいるものは、全部頑張れば手に入るものばかりなんです。なのにどうしてそう簡単に諦めてしまうんですか。手を伸ばせば届くのに、大切な人だって目の前にいるのに……行動に移す前から、貴方はそうやって言い訳ばかりして逃げ続けている。どうして一度でもすべてを賭けてみようと思わないんですか。自分の力で未来を作ろうとしない限り、何も変わらないのに」


タイトル:カタリ・カタリ―トキオカシ2(小説:富士見ミステリー文庫)
作者  :はぎわらまり:萩原麻里
絵師  :鹿澄ハル
デザイン:?
編集  :?
キャラ :観池眞名 (291 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

トキオカシ。2巻で空のお星様になってしまいました……平たく言うと打ち切りです。
しょんぼりと名台詞でも紹介。

カタリ・カタリ―トキオカシ2

タイトル:カタリ・カタリ―トキオカシ2(小説:富士見ミステリー文庫)
作者  :はぎわらまり:萩原麻里
絵師  :鹿澄ハル
デザイン:?
編集  :?

時を渡る宿命を持った、「時置師」たちの物語です。
けっこう好き……だったんですが、残念なことにあからさまに打ち切り。
思わせぶりに出てきて全く活躍しないキャラがいるどころか、泣けることに大ボリュームのあとがきには未登場キャラの設定資料まであったりして、本来のエピローグに2ページくらいの追加エピローグがあって、それで無理矢理まとめてます。
その代わり、話の収束を無理にさせなかったため、物語としてはちゃんと読めます。2巻についてはもう割り切って、障害を越えた純愛の行方を楽しむ作品だと思った方がいいかも。その辺の台詞回しなんかはなかなか印象的な物もありました。さすがにガックリきて紹介文もまともに書けやしません。

うーむ……少女系は別として、少年系で和風伝奇やるとほぼ100%討ち死にしますね……(涙
今一生懸命成功例を思い出そうとしているんですが、さっぱり浮かんできません。トホホ。
と、ここまで書いたところでボッタクリ感が強くて(別に西尾維新は嫌いじゃないんですけど)今までスルーしていた刀語は貴重な和風伝奇の成功例なんじゃなかろうか?と思い至り、読んでおくべきか……と思案中です。

2007年5月 の新刊情報 富士見ファンタジア文庫

Dクラッカーズの新装板がついに来ました。
BBBからあざの耕平にはいった方は、ぜひともDクラッカーズをこの機会に読んでください。

Dクラッカーズ I 接触―touch― あざの耕平
Dクラッカーズ II 祭典―ceremony― あざの耕平
あくまデふぁんたジー!? 神野オキナ
クジラのソラ03 瀬尾つかさ
紅牙のルビーウルフ Tinytales 1 クローバーに願いを 淡路帆希
サイレント・ラヴァーズ II 鋼鉄の英雄 吉村夜

Dクラッカーズ 1

タイトル:Dクラッカーズ 1(小説)
作者  :あざのこうへい:あざの耕平
絵師  :村崎久都
デザイン:?
編集  :?

(文案整理中)

Dクラッカーズ 2

タイトル:Dクラッカーズ 2(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :あざのこうへい:あざの耕平
絵師  :村崎久都
デザイン:?
編集  :?

(文案整理中)

紅牙のルビーウルフTinytales クローバーに願いを

タイトル:紅牙のルビーウルフTinytales クローバーに願いを(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :あわみちほまれ:淡路帆希
絵師  :椎名優
デザイン:?
編集  :?

(文案整理中)

マテリアルゴースト 5

タイトル:マテリアルゴースト 5(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :あおいせきな:葵せきな
絵師  :てぃんくる
デザイン:?
編集  :?

買ってはいるけど、どんどんシリーズの積ん読が増えていく(汗

07/05/16 - の記事

本日の名台詞

「ろ――68ページ!」
「……え? 68ページ?」


タイトル:とらドラ・スピンオフ!―幸福の桜色トルネード(小説:電撃文庫)
作者  :たけみやゆゆこ:竹宮ゆゆこ
絵師  :ヤス
デザイン:?
編集  :?
キャラ :富家幸太&狩野さくら (107 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

本編よりさらにストレートなラブコメ成分を濃縮した感じのとらドラ!外伝。
まだ竹宮ゆゆこ作品を未体験の方には、最初の一冊としてちょうどいいお試し編になるかもしれません。
最近読んだラブコメの中ではぶっちぎりにおすすめ。

それでは台詞解説。
お前これで名台詞はないだろう!と怒られそうですが……いやまあ仰る通り(汗

クインテット! 1

タイトル:クインテット! 1(小説:GA文庫)
作者  :えちごやてっしゅう:越後屋鉄舟
絵師  :せんむ
デザイン:?
編集  :?

一言でこの作品を表現するなら……
ラブコメという名の皮をかぶったカオスです。いや本当に。
設定そのものは、あれよあれよという間に主人公宅に、幼馴染み、押しかけ家来、義理の妹、許嫁、現役アイドルがやってきて一同すべて居候状態になるという、どうしようもなくベタなハーレムもので、実際ストーリーの半分ちょっとはラブコメ成分が詰まっているはず、なんですが……
会話の口調そのものに始まって、会話のテンポ、ギャグのあれこれすべてが「ズレて」ます。
しまいにはラブコメというジャンルからすらズレていく。
このズレをどう感じるかで、作品の評価はかなり変わってくるのではないかと想われます。

神曲奏界ポリフォニカ ビギニング・クリムゾン

タイトル:神曲奏界ポリフォニカ ビギニング・クリムゾン(小説:GA文庫)
作者  :さかきいちろう:榊一郎
絵師  :神奈月昇
デザイン:?
編集  :?

タイトル通り、これがポリフォニカシリーズの原点とも言うべきエピソードになります。
コーティカルテとフォロン、二人の出会いはキネティックノベル(つまりはビジュアルノベル)の方で発表されていて、今まで紙媒体としてはなかったのですが、この度めでたく一冊の本としてまとまりました。
ゲームの時と比較するとテキスト量が倍になっているそうなので、ゲームをやった方も改めて二人の出会いをお楽しみあれ。
……ちなみに私は未だ遊んでなかったので、活字になって非常にありがたかったですええ。
……ところで、これとらのあなとアニメイトでは表紙の違う限定版があるとかないとか。私は確認してませんが、ポリフォニカの絵が好き!と公言してはばからない方はきっとチェックを怠っていない、んですよね?

07/05/15 - の記事

最近、ラノベ関係のニュースを放置していたのでつまみ食い

しばらくニュース・ネタ関係を放置していたので、ささっと駆け足で紹介。ほぼ既出、見出しで適当にスルーしてください。

Studio Celloのライトノベル新レーベル、カノン文庫創刊決定
まだ続きますか……まあ頑張ってくださいねー<棒読み

裏表紙からラノベタイトルいえるかな? 問題編
裏表紙からラノベタイトルいえるかな? 解答編
以上2点は、苺と黒猫作成
表紙&裏表紙からラノベタイトルいえるかな?(マニア編)←解答はまだ
こちらはAngel Heart Club作成
電撃文庫だから他の文庫に比べると知名度は高めのはずですがけっこう難しい……マニア編はほとんどわからん!

本日の名台詞

やってやる。
いつしか、強く握りしめていた拳から、一本一本指を引き剥がしていく。
こんな、訪れるかもしれなかった未来。しかしもう二度と訪れない未来。いかに魔術といえど、時間を戻すことなど不可能だ。過去は変えられない。
だが、これから――そう、これから訪れるかもしれない未来なら。
目を閉じ、夢想したときにひとつでも楽しいことが思い描けるような、そんな未来を、この手で築くことができるとしたなら。
やるしかねえよな、って、『ぼく』も、きっと言うだろうさ。


タイトル:レギオン 2―きみと僕らのいた世界(小説:電撃文庫)
作者  :すぎはらとものり:杉原智則
絵師  :山都エンヂ
デザイン:?
編集  :?
キャラ :トール (306 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

「自我の境界」だの「意識の分割」だの、およそ王道的電撃エンターテイメントからはかけ離れた作品。
眠り病という原因不明の奇病の蔓延しだした世界、「異界」の侵略に抵抗して戦いを繰り広げる世界、そしてもうひとつ。全く異なる世界の出来事が交互に描かれるうちに、徐々に交錯し、一点に収束していきます。その収束の鍵であり、作品のテーマでもあるのが「自我」であり、正直手軽に読むには少々難解な物語ですが、ラブコメや超能力バトルものでは飽き足らない方にはぜひお試ししてほしいところですね。

それでは台詞解説……といっても戦いに赴く際の戦士の台詞、といったところです。「ぼく」に対して語りかけているあたりが自我うんぬんと関わってくる部分です。

レギオン 2―きみと僕らのいた世界

タイトル:レギオン 2―きみと僕らのいた世界(小説:電撃文庫)
作者  :すぎはらとものり:杉原智則
絵師  :山都エンヂ
デザイン:?
編集  :?

正直、こういう作品が電撃文庫で読めるとは予想外でした。
ネタがネタだけにちょっと読み人を選びますが、非常に満足できた読了感だったのでしっかりとおすすめさせていただきます。
いやはや、電撃で「自我」なんてものを扱う作品を読むことになろうとは!

れでぃ×ばと! 3

タイトル:れでぃ×ばと! 3(小説:電撃文庫)
作者  :こうづきつかさ:上月司
絵師  :むにゅう
デザイン:?
編集  :?

上流階級御用達のお嬢さま学校に併設されたメイド&執事養成学校。いろいろあって、その学校に入学することになった少年・明晴の執事修行の日々を描いたラブコメです。執事課程にいる人間は、明晴含めて5人しかいなため男女比が偏っているため、いろんなイベントには事欠かないというわけですええ。

3巻では、宗教上の理由で厳しい戒律を守っているお嬢さまが「事故」で、明晴が大ピンチに陥る……という話もあるんですが、なにしろその後にくるツンデレドリルお嬢さま・セルニアの大攻勢の方がインパクトが強かったかも。ツンデレ好きは絶対陥落するのでは? あ、あと読んだ人にはわかりますが、「自爆エロ」には吹きました。お腹痛い。

07/05/14 - の記事

「扉の外」で、彼女は絶対精神暗黒属性だよね?

deltazuluさんが扉の外2 は読むべきかという記事を挙げていましたが、リンク先を見れば分かる通りけっこう好意的な評価が多いようです。
かくいう自分も扉の外2の紹介はうだうだ言ってはいるものの気に入ってはいるんですよ?

ひっかかっているのはただ一点、「正樹愛美は精神暗黒だよな!? ていうか暗黒がいい!」ということだけ。
1,2巻の描写ではあの1組の女神様が内面で何を考えているのかさっぱりわからんわけで。
もし、同志がいたら嬉しいなあ、今のところ人の感想見てる限りでは誰もそんなことを言ってくれないので寂しいなあ、と。

シャムロック「りかちゃんのなんでもお悩み相談室 ですぅ~」

タイトル:シャムロック「りかちゃんのなんでもお悩み相談室 ですぅ~」(小説:GA文庫)
作者  :さわがみみずや:沢上水也
絵師  :西脇ゆぅり
デザイン:?
編集  :?

近未来、増え続ける犯罪を抑止すべく許可された民間警察組織を十六夜学園きってのマッドサイエンティストな生徒·久我原桂一が立ち上げた。シャムロックという名前のその組織は、対外的な受けのよさを狙うため……というかむしろオタクの性的犯罪を誘発するため、メイド風な衣装になっていて……。
イラストは萌えそのものですが、内容的には「燃え」の部分がかなり多い学園アクションです。

今回は短編集。ストーリー的にはこれまでの続編ですが、全員にスポットが当たるようになってます。シャムロックのネゴシエーター·簗瀬理佳がシャムロックメンバーのいろんなお悩みに応じていくというもの。
ところどころ各メンバーの過去話もあり。あえて見どころを挙げるなら、すっかり定番?の、桂一がウェイトレスを無理矢理やらされるところかも。挿絵をちゃんと持ってくるあたり心得てますね(笑)

07/05/13 - の記事

本日の名台詞

「ほら、論理的に考えてダメでしょ? 男の子が魔法少女とか! 一歩間違えたら――」
「大丈夫よ。
ニーズはあるわ♪」


タイトル:おと×まほ(小説:GA文庫)
作者  :しらせしゅう:白瀬修
絵師  :ヤス
デザイン:?
編集  :?
キャラ :白姫彼方&白姫此方 (56 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

変身する当の主人公が男である以外はなんの変哲もない(一番最初におかしな情報が混じっているようですが気にしない方向で)魔法少女ものです。

それではさっそく台詞解説。
底知れない母親の陰謀によって魔法少女にされてしまった、その息子・彼方。弱々しくも抵抗を試みますが、あっさり弾き返されてしまいます。うん、確かにニーズはありそうです(笑)。

おと×まほ

タイトル:おと×まほ(小説:GA文庫)
作者  :しらせしゅう:白瀬修
絵師  :ヤス
デザイン:?
編集  :?

母親の陰謀で、騙されて「魔法少女」にされてしまった少年・白姫彼方の学園魔法アクション。
基本的にはコメディの入った普通の?魔法少女ものの構成なんですが、ただ主人公が「男」というところが最大の特徴です。
そして困ったことに、変身してない素の状態でもかわいらしくて、学園では美少女ランキング1位に選ばれてしまったり……
変身さえしていれば魔法少女だし、かわいければ性別は問題ではない!!と思えるならおすすめできます。私的にはアリですね(笑)
そして上に述べたように典型的なTSものでもあるので、それ系に目がない人にも是非。

07/05/12 - の記事

本日の名台詞

「私、お姉ちゃんのこと大好きなんだ!」
「大好きだし、それに、あまりにも出来が違いすぎるってこともわかってるの。ここまで出来が違うってことはね、大人になってから、ものすごく遠く、完全に、道が分かたれるってことなんだよ。あそこまで出来る人は、こんな狭い日本になんか留まってないよ。どんどん外国に行くだろうし、世界もどんどん広がるだろうし、……そうすることを求められるだろうし。凡人の私から何万キロも、何百万キロも離れたところで、『みんなの狩野すみれ』になるんだよ。……そのために、ああいう人は、生まれてくるんだよ」
「だから、せめて、今だけは! 今だけは、どうしても……どう~しても! お姉ちゃんのそばにいたいの! どんなに怒られても、嫌われても、お姉ちゃんにくついてたいの! 後悔したくないの! ……そうしないと、決定的な別れの日に、笑顔でお姉ちゃんを見送ることができないもん!」


タイトル:とらドラ・スピンオフ!―幸福の桜色トルネード(小説:電撃文庫)
作者  :たけみやゆゆこ:竹宮ゆゆこ
絵師  :ヤス
デザイン:?
編集  :?
キャラ :狩野さくら (57 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

ラブコメとしては文句なしに傑作のとらドラ!外伝。

では台詞解説。
ほんとはせっかくのラブコメなんだから、二人の恋愛に関する台詞を、と思ったんだけどクライマックスシーンのものしか上手い具合に引用できそうなものがなかったため断念。代わりにさくらの気持ちのこもった告白?みたいなものをお届け。
完璧超人な姉に憧れている妹っていろいろコンプレックスが会ったりすることが多いんですが、この妹はいい子だなあ……

とらドラ・スピンオフ!―幸福の桜色トルネード

タイトル:とらドラ・スピンオフ!―幸福の桜色トルネード(小説:電撃文庫)
作者  :たけみやゆゆこ:竹宮ゆゆこ
絵師  :ヤス
デザイン:?
編集  :?

ラブコメ書かせたら最強!
とらドラ!番外編の今作も、もはや語る必要のないくらいすばらしいラブコメでした!
ものすごい勢いで疾走する恋と青春、理解しがたいくらいの不幸体質の少年・富家幸太に訪れた恋。己と周りに降りかかる不幸を打ち倒して、さくらとの恋は実るのかっ!?
青春の無駄に有り余る躍動感がこれ以上ないくらいに出てます。逆にあれこれ余計なことを考え出して身動きが取れなくなったり

魔法少女リリカルなのはA’s サウンドステージ 03

タイトル:魔法少女リリカルなのはA’s サウンドステージ 03(その他:キングレコード)
作者  :?
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?

本編終了後のエピソードである第14話「それから」と、キャラクターソングが3曲。
本編でフォローしきれなかった、いろいろなエピソードがフォローされているのでなのは好きは必聴といっていい出来です。
正直、サウンドステージ1を聞き始めた時はそこまでは期待してなかったんで大満足ですええ。

リンディ提督に対するフェイトの「あの一件」の返事や、strikersでなのはとヴィータのとあるやりとりに重なるエピソードなどなど、見どころならぬ聞き所はいっぱいです。

曲目リスト

BITTER×SWEET BLOOD

タイトル:BITTER×SWEET BLOOD(小説:電撃文庫)
作者  :すおうつかさ:周防ツカサ
絵師  :chiyoko
デザイン:?
編集  :?

吸血鬼ものなので、定番中の定番と言いたいところですが……主人公の少女・森坂玲子の存在によって、どこかほんわかした印象に化けてしまうのはすごいかも。
人を疑うということを知らない根っからの善人で、どこか抜けたところがあって、その割には人の言いなりになってばかりでもない玲子。
友達のペースにもひたすら引っ張り回されるだけのようで、その実周りにすごく愛されてるなあというのがわかって微笑ましい限りです。闇の眷属の暗躍はちゃんとあるし、それ相応のエピソードもあるんですが、それよりも玲子のいろんな言動の数々が妙にツボに入ってしまいました。

吸血鬼ものとしては、アクションが薄めなことをのぞけば定番な作りですが、妙に主人公を気に入ってしまったのでおすすめとさせていただきます。うーむ、どこでスイッチが入ってしまったのやら(笑)
あと、恋愛ものとしても相手は素直じゃないながら一途で、ラブラブと言えなくもないのでその辺も楽しめるかな?

うさぎの映画館

タイトル:うさぎの映画館(小説:電撃文庫)
作者  :とのさきなお:殿先菜生
絵師  :田上俊介
デザイン:?
編集  :?

骨董屋でアルバイトしている少女・静流が主人公の物語……となると=伝奇or不思議系な話を連想すると思いますが……。
極端な話、事件はほとんど何一つ起こりません。あらすじには「ちょっと不思議な品物が集まる」と書かれてますが、これは普通の感覚からすると少し変わっている、というレベルの品物なので魔物も呪いもついてません。
静流には恋愛話が出てくるけれど、非常に穏やかな恋愛なのでラブコメとは180度方向性が違います。
よって、伝奇アクションや大恋愛を期待している人にはちょっと向いていません。ゆっくりと時間の流れる青春小説です。

2007年5月 の新刊情報 GA文庫

15日発売。
「シャムロック」は今回は短編集。それと「おと×まほ」はけっこう出版社側では力が入っているようなので、出来が気になるところ。

EX! 2 織田兄第
おと×まほ 白瀬修
神曲奏界ポリフォニカ ビギニング・クリムゾン 榊一郎
クインテット! (1) 越後屋鉄舟
シャムロック 「りかちゃんのなんでもお悩み相談室 ですぅ~」 沢上水也

07/05/11 - の記事

扉の外 2

タイトル:扉の外 2(小説:電撃文庫)
作者  :どばししんじろう:土橋真二郎
絵師  :白身魚
デザイン:?
編集  :?

気がつくとクラスの人間全てが閉鎖空間に閉じこめられている、という状況の中で起こるゲーム小説。
そもそも舞台設定が同じなので、視点が1巻とは別のクラスとはいえだいたい物語構造的にも似通ってます。ただ、1巻に比べて主人公は受け入れやすい性格であるのと、投げっぱなし設定にも慣れていることもあって特に抵抗なく楽しむことが出来ました。
閉鎖空間内で起こる集団心理の行き先、謎のAIの画策するゲームの行方など、ゲーム小説としてはかなり楽しめます。
が。

以下は、普段ナビゲーターであることを心がけているためあえてあまり書かないようにしている個人的な感想。半分愚痴かつ、ネタバレなんでご注意を。

時の魔法と烏羽玉の夜

タイトル:時の魔法と烏羽玉の夜(小説:電撃文庫)
作者  :ありはらたけひろ:在原竹広
絵師  :GUNPOM
デザイン:?
編集  :?

一冊できれいにまとまっている魔法アクション+時間もの。
このまとまり方だと、たぶん続編とかは出ない……もし万が一出ても一冊で止めてしまって全く問題ない作りになっているので、時間ものと聞くと思わず手に取ってしまう方にどうぞ。

吉永さん家のガーゴイル 12

タイトル:吉永さん家のガーゴイル 12(小説:ファミ通文庫)
作者  :たぐちせんねんどう:田口仙年堂
絵師  :日向悠二
デザイン:?
編集  :?

吉永さん家にやってきた、最強の石像型自動門番のガーゴイルと吉永家、そして御色町内コメディ人情物語。
全体的には笑いつつも、時にはちょっと切ない話も織り交ぜる、読むと元気の出るご町内のドタバタ騒ぎ。
変な癖がなく、誰にでもおすすめしやすい作りになっているのも重要なところですね。巻頭コミックなどイラスト面も充実。
今回は和己の大学受験と恋愛! しかもちょい修羅場?つき! やーこういう展開がガーゴイルで読めるとは思ってませんでした。
少し意表をつかれ、一段とこのシリーズが好きになりましたね。

07/05/10 - の記事

本日の名台詞

「おまえがそばにいない間も、おまえをどうやって助けてやれるかって、ずいぶん考えたんだけどな。なのに、なんか俺に出せたことなんて、全部がまちがいだったみたいだ」
「あたりまえでしょ。あたしのことの正解なんて、あたしの目を見てお話せずに、一体どこにあるの?」
「そっか。……俺じゃダメか」
「ちがうわ。せんせにとってのあたしの正解は、あたしとせんせが、ふたりで作るの」


タイトル:円環少女 5(小説:スニーカー文庫)
作者  :はせさとし:長谷敏司
絵師  :みゆう:深遊
デザイン:?
編集  :?
キャラ :武原仁&メイゼル (260 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

今回は円環少女についての詳しい説明は省略。

では台詞解説。
メイゼルの魅力というのは、いつも妙に強調してしまう嗜虐っぷりだけではもちろんなくて、大人ではつい無意識のうちに遠回りしそうなところを、一直線に渡って向き合ってくる部分です。「せんせ」はもはやこの小学生の尻に完全に敷かれているといっていいでしょう。その方が本人にとってもたぶん幸せだと思います。ここまで想ってもらえるなんてなかなかあることじゃない。

ヴィクトリアン・ローズ・テーラー 恋のドレスと硝子のドールハウス

タイトル:ヴィクトリアン・ローズ・テーラー 恋のドレスと硝子のドールハウス(小説:コバルト文庫)
作者  :あおきゆうこ:青木祐子
絵師  :あき
デザイン:?
編集  :?

すいません、前半部分は前巻の紹介文のコピペです(汗 いえその決してなのは病に罹って、よけいな時間を消費しているなんて事は決して!
あ、そうだ。「エマ」のような、身分違いの恋の行方が気になる方にはおすすめの作品です。
まあ現在進行形なので、どういう結果に終わるのかはまだわからないんですけどね?

ではここから。
自分自身は内気で恋にも臆病、けれど腕は一流の仕立人クリスと、仕立はできないけれど事務や店の看板としてなくてはならないパメラ。二人の少女が営む仕立屋「薔薇色」は、それを着ると恋がかなうという恋のドレスを作るという評判で、今日も貴族令嬢が訪れる……。
大筋こんな感じの物語です。19世紀のロンドンの貴族社会が舞台ですね。恋のドレスとは反対に、人の心の見にくい面を増幅させるという闇のドレス、そして貴族を憎んでいる女を持ち出すことで、ただドレスを作るだけでなく、物語展開に緊張感を作りだしています。おすすめ。
ここまで。